テキストレセイプタスと(キング・ジェームズバージョン)ーネストレアランドテキスト(口語訳・新改訳・新共同訳)との議論は、ジグソーパズルの組み立て方についての議論のようなものである。
日本では、主な(圧倒的な)使用されているテキスト(底本)はネストレアーランドテキストであって、他のテキストはほとんどもちいられていないのが現状である。
しかし、全世界でネストレアーランドテキストがキング・ジェームズバージョンの販売数をしのぐようになったのは、1987年以降の事である。それまでは、1611年に英国で欽定訳聖書として発刊されてから300年以上テキストレセイプタスが用いられてきた。
それでは、テキストレセイプタスとネストレアーランドテキストの違いは何なのかを、なぞをかけるように説明しよう。
この2つのテキストの是非の議論は、2種類のジグソーパズルがあり、一種類目は
まずは、キング・ジェームズバージョンであるが、
このテキストは次のように例えられる。
市販されている普通のジグソーパズルには、完成した時にほどのような絵や写真になるのかというお手本があって、購入者はその絵や写真をたどってパズルを完成させていくように、聖書のテキストも原本が損なわれないで残っていて、しかも原本のほとんどがしっかりと保存されているので、ほんの少しだけ足りないところのピースを見つけて埋め合わせて完成させればよいという考えである。しかも、テキストレセイプタスの底本となっているビザンチンテキストは、マジョリティテキストと呼ばれるほどに、圧倒的な数が保存されている。(ビザンチンテキスト9:他の全てのテキスト1)ーーー(4000:400)また、西ローマではない地域で1500年間使われてきたテキストである。
したがって、キング・ジェームズバージョンは、テキストレセイプタスを底本として作られたビザンチンテキスト(4000以上の数があるが、冠詞や接続詞の有無、大文字小文字等の差異をのぞけば、意味の違いは存在しないに等しい、数パーセント以下である。)を底本として、何万とあるピースがほとんど完成したものとして、残りのわずかなピースをこの4000の中から聖霊に導かれたものを採用している。
もう一つは、
ネストレアーランドテキストである。
このテキストは、もともとのパズルの完成図など存在しない。ただ、何千と言うピースそのものは存在していて、完全にはめ込むことができれば、完全な絵や写真に近い者ができるであろう。しかし、現在は完全といえる完成品は存在しない、という考え方である。
つまり、こうである。
「もともと聖書の原本は完全に壊れてしまっていて、完成したらどのような絵や写真になるかはだれも分からない。したがって、その時代その時代の最高の技術と英知とによって慎重に復刻させて、推測しうる最善のテキストを回復させていかなければならない」というものである。
もっとも、このネストレアーランドテキストも、何十万というピースが完全にばらばらとしているわけではない。彼らは、アレキサンドリアテキストという、バチカンテキストとシナイテキストという二つのテキストを底本とたものを基としている。
彼らがこの二つのテキストを採用している理由は、ビザンチンテキスト=マジョリティテキストよりも歴史が古いと考えているからである。
彼らの主張によれば、アレキサンドリアテキストは、3世紀ころに作られた写本であり、ビザンチンテキストはそれよりも新しい4世紀の作であると主張している。
これ以外にもこの2種類のテキスト編集の理由があるが、専門的になるので、今回はここまでにする。これ以降のことは、別の項で語らせていただくかもしれない。
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